20年にわたり沼津の街に笑いを届けた「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」が、2024年2月23日、真楽寺での公演をもって幕を下ろしました。
最終回は、ゆかりの深い林家正蔵さんをトリに迎え、多くのファンが別れを惜しみました。 「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」の20年の歴史を振り返り、最終回の模様を静岡新聞の記事ニュースを中心に紹介します。

「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」とは?
沼津商工会議所が運営する、沼津市中心市街地活性化協議会(TMOぬまづ)委員の有志が、TMOぬまづ解散後に、「TMOぬまづはなくなったけど、これからも中心市街地の活性化はやらなきゃいけない」と「NPOまちづくりセンターぬまづ」を作りました。
TMOぬまづでは、商店街会長や市民有志が委員をしており、「沼津鍋イベント」「駅前花壇づくり」「おかみさん会づくり」など数々の事業を、企画から実行までをしてきました。
「ストレス発散 免疫力アップ」笑いの効用が認められている!
老いも若きも 街に出かけ 「ワッハハ」 笑って元気百倍・ストレス解消!!
2005年から「NPOまちづくりセンターぬまづ」になってからは、事業の一つとして、生の落語は面白い!!落語を聞いて元気になろう!!「笑いは元気になる」「街に出てくる機会を作ろう」と、年3回のペースで「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」をスタートさせました。51回まで開催し、
2023年からは、会員の高齢化に伴い、任意団体「沼津まちなか寄席実行委員会」として進化させ、年に1回の開催。
2025年2月23日幕を閉じることとなりました。


演目控えの寄贈先が決まったよ!
53回分の「演目控え(ネタ帖)」は、噺家さん直筆の貴重な記録であり、まちなか寄席の歴史、沼津と落語を結ぶご縁を辿る上で非常に価値の高いものです。スタッフの自宅に眠らせておくのはもったいないと考え、「どこか適切な寄贈先はないか?」と探しておりました。
以前、図書館に原田眞人監督のコーナーを作っていただいたご縁から、図書館の元館長にご相談しようと電話をしたりと、最終回開催直前まで奔走しておりました。
そして、ついに素敵な寄贈先を見つけることができました。なんと、林家正蔵師匠が「演目控え(ネタ帖)」をお引き受けくださることになったのです!ありがとうございました。


お楽しみ、色紙や手ぬぐいプレゼント
周年会などで、時折り来場者の方にプレゼントをしてきた「色紙、手ぬぐい、CD、グッズ、トートバッグ、クリアファイル」などなど。53回最終回も来場者190人の内、80人ほど「欲しいわ」という方にもらっていただきました。


静岡新聞
SBS放送、静岡新聞さんには、20年間たびたびご取材いただき活動を応援いただきました。記者さんのおかげで、最終回を皆様に広く知って頂く機会を作っていただけました。感謝!感謝です。ありがとうございました。
静岡新聞DIGITLweb 2025/02/24 10:00 東部総局 尾藤旭 沼津まちなか寄席、20年で“千秋楽” ゆかりの林家正蔵さんがトリ 真楽寺でファン惜しむ
Yahoo!ニュース 2/24(月) 10:00配信 沼津まちなか寄席、20年で“千秋楽” ゆかりの林家正蔵さんがトリ 真楽寺でファン惜しむ
詳しくは静岡新聞・Yahoo!ニュースをご覧ください。


沼津市で20年間愛された地域寄席「沼津まちなか寄席」が23日、沼津にゆかりのある落語家の9代目林家正蔵さん、林家たま平さんの親子を迎え、最終公演を開いた。晩年を沼津で過ごした明治、大正期の落語家5代目林家正蔵(1824~1923年)の墓がある同市末広町の真楽寺を会場に、落語ファンが“千秋楽”を惜しんだ。



SNSから 沼津市議 加藤明子さん、スタッフ 坪井 正人さん
最終回は、会場設営や受付、椅子の片付けに、沼津青年会議所時代の仲間が手伝ってくれました。皆様忙しい中、半日汗を流して下さりありがとうございました。また、長きにわたりまちなか寄席を応援してくださいました。
宝飾・時計・メガネのフジワラ 藤原維仁さん
フジセキ、ガリバー沼津学園通り 遠藤啓太さん
沼津市議 加藤明子さん Instagramあげてくださりありがとう。受付のイケメン(沼津JC仲間)に引き寄せられ、腕まくりして椅子の片付けから最後まで付き合ってくれてありがと♪
スタッフ 坪井正人さん スレッズあげてくださりありがとう。SNSやネットに強い坪井さんのおかげで県外からの参加者も増えていました。
記念撮影写真
こちらに記念撮影写真を置きました。手渡し等ができませんが、記念にダウンロードで持ち帰ってくださいませ。ぺこり





沼津笑劇場ワッハまちなか寄席とNPOまちづくりセンターぬまづ
会場片付け後。沼津JCの仲間から「『沼津笑劇場ワッハまちなか寄席』って、TMOぬまづから始まったの?知らなかった!」という声を聞き、「そりゃそうだよね、そうPRしてないものね」と、改めてPR不足を痛感しました。
落語会を開催すること自体が目的となり、その歴史や背景が十分に伝わっておりません。かいつまんで「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」の歩みまとめ。
2001年 | 「TMOぬまづ」(沼津商工会議所:中心市街地活性化協議会)スタート |
2005年 | 「NPO法人まちづくりセンターぬまづ」を有志で設立 「TMOぬまづ」解散に伴って。 |
2005年 | 「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」スタート |
2008年 | 「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」ホームページ開設 |
2023年 | 「NPO法人まちづくりセンターぬまづ」解散 任意団体「沼津まちなか寄席実行委員会」を設立 |
2025年 | 2月23日「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」を53回まで開催 3月「沼津まちなか寄席実行委員会」解散予定 |
落語会開催は、鳥羽山信子さんの「落語いいんじゃない?」がきっかけ
そのきっかけは、「TMOぬまづ」行政委任委員を務めていた仲間、鳥羽山信子さんの「落語いいんじゃない?」という一言でした。
鳥羽山信子さんは、不動産会社を経営する傍ら、「沼津鍋イベント」をはじめ、数々の企画を立案・実行してきたアイデアと行動力にあふれる方です。「落語」というアイデアも、鳥羽山さんの豊かな発想から生まれました。
行政委任委員の役割は、行政と市民の間に立ち、橋渡し役を務めることです。具体的には、行政が計画する事業を市民に浸透させ、効果を最大限に引き出すためのきっかけを作ることが重要な役割となります。
私たちは、「まちの活性化と言っても、われわれ市民が参画しやすい形態を模索し、実行すること」こそが、行政委任委員の使命だと考えていました。
私は、沼津青年会議所の仲間である峯村重輝さん(タクシー会社経営)が、日本大学芸術学部出身で噺家さんとも親交があると聞き、「NPO法人まちづくりセンターぬまづ」にお繋ぎしました。峯村さんのご協力により、まちなか寄席3回目の開催では、彼の学友である三遊亭白鳥師匠をお招きすることができました。さらに、韮山時代劇場の舞台監督を務めていた、三遊亭白鳥師匠のご学友、平山さんにも「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」の運営に参画いただき、多大なご尽力を賜りました。
商店街会長や会社経営者、行政職員が集まる組織なので、「俺が●●さんに頼んでおくよ」と、一つ返事で役割を担われるメンバーの集まりでした。元銀行支店長さんは、緻密な会計処理を。病院理事長先生は、会場設営に看護師さん達を連れてきてくださったり、1を頼めば10を阿吽の呼吸で臨機応変に担って下さる近隣市町の市職員さん。会長は設計士さんだから看板やグッズづくりはおてのもの。などなど。
このように、市民の皆様の力によって、20年もの間、新たな仲間が集い、「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」は運営されてきました。









こんなメンバーでやっていました(令和4年)
「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」は、このようなメンバーで運営されていました。メンバーは変動がありましたが、令和4年時点ではこのような顔ぶれでした。最終回となった第53回公演では、メンバーの一人であった小栗敞さんから「都まんじゅう」の差し入れをいただき、感謝の気持ちでいっぱいでしたので、記録を残しておこうと、古い総会資料からメンバーをご紹介します。
組織のトップが誰であるかによって、活動の運営は大きく変わります。「NPO法人まちづくりセンターぬまづ」においては、河辺龍二郎さんの計画性と寛容性によって、多くの方々が仲間に加わってくださいました。また、菊間範明さんの的確な事務局業務によって、円滑な運営が実現されてきました。
かつては、沼津商工会議所の職員の方や沼津市役所の課長の方なども運営に参画してくださっており、行政と市民の垣根を超えた活動を行っていました。
理事長 | 河辺 龍二郎 |
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副理事長(事業担当) | 寺内 頼子 |
副理事長(事務局担当) | 菊間 範明 |
理 事(会計担当) | 加藤 和幸 |
理 事 | 鳥羽山 信子 |
理 事 | 中山 勝 |
監 事 | 三澤 幸男 |
正会員 | 片岡 重信 |
正会員 | 千野 慎一郎 |
正会員 | 石田 孜郎 |
正会員 | 石田 多嘉子 |
正会員 | 小川 数明 |
正会員 | 金子 恭子 |
正会員 | 平山 良巳 |
正会員 | 大島基弥 |
正会員 | 勝又けいこ |
正会員 | 坪井正人 |
正会員 | 佐野 充 |

沼津を変えるのは、あなたのアイデア!
「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」、「沼津まちなか寄席実行委員会」は、組織としての活動は幕を下ろしますが、ココで培われた市民の皆様の熱意と絆は、これからも沼津のまちに息づいていくと信じています。
自分たちのまちは、自分たちで創り上げていく。市民一人ひとりが積極的にまちに関わり、アイデアを出し、行動することで、沼津の未来はより豊かに、そして魅力的なものになるでしょう。
20年間、「沼津笑劇場ワッハまちなか寄席」を支えてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。