沼津界隈の若いアーティスト、クリエイターが、更なる活躍のきっかけを生み出す場、「無料&少額で借りられるアートギャラリー」のご紹介です。
沼津市内の「アートギャラリー」を一覧にまとめようとトライしましたが、Web上には情報を公開していない事、見つけられなかったの理由から網羅しきれませんでした。
一つでも新しい発見があれば程度に御覧ください。
また、「うちのカフェでも、展示できるよ」というお店さんがいらっしゃったら、掲載更新しますのでご連絡ださいませ。Facebook Instagram
無料&少額で借りられるアートギャラリー
沼津には、多くの若いアーティストやクリエイターが存在しています。
「アートで生計を立てたい」と思っても、発表の場や資金的な余裕がないため、作品作りに専念できる環境を整えることが難しいアーティストが多くいます。
SNSや知人を通じて人脈を築き、「アートギャラリー」やイベント等で作品を発表されます。
アートギャラリーを一覧にまとめたかった
アートギャラリーの一覧は、アーティストやアート愛好家、ギャラリー自体にとって便利で有益なツールです。アートシーンの活性化やアート関連の情報の共有に貢献し、アートの魅力をより広く伝えることができます。
- 情報の集約とアクセスの容易さ:一つの場所で確認でき、情報を素早く見つける事ができます。
- アーティストとギャラリーのマッチング:アーティストは、自身のアートスタイルに合ったギャラリーを選ぶことが容易にできます。ギャラリーは理念やポリシーに合致したアーティストを見つけることができます。マッチングの結果、より良い展示や協力関係を築くことができます。
- アート愛好家やコレクターの情報源:アート愛好家にとっても重要な情報源となります。新しい展示やアーティストを発見したり、気に入った作品を購入する機会を得られます。また、各ギャラリーの連絡先やウェブサイトの情報も含められると、簡単に連絡を取ることや詳細情報を入手することができます。
- アートシーンの促進と文化的な交流: 地域のアートシーンや文化的な交流を促進する役割も果たします。アーティストやアート愛好家が一つのリストにまとまっていることで、新たなコラボレーションや展示の企画が生まれる可能性が高まります。地域のアートコミュニティが活性化し、文化的なイベントや活動が盛んに行われるようになることが期待されます。
「アートギャラリー」が一覧にまとまっていれば、アーティストには「あのギャラリーで展示できるように、がんばろう!」という意気込みが湧き、準備もしやすくなるでしょう。
「アートギャラリー」さんにとっても、ギャラリーまたは施設が賑わい、より一層人気のあるスポットになることでしょう。
アートに興味のある方々にとっては、新しいアート作品を発見する。情報を素早く見つける事ができるでしょう。
アーティストが選ぶギャラリーの選び方
「こんなギャラリーで展示をしたい」
若手アーティストから聞いた意見によると、以下のような要素を重視してギャラリーを選ぶ傾向があります。
- 建物・施設・ギャラリーの魅力: アーティストにとって、展示する場所であるギャラリーの雰囲気やデザインは重要です。建物や施設自体が魅力的であり、アート作品と調和することを希望しています。
- ロケーションの魅力: 自然環境や景色など、魅力的なロケーションがあるギャラリーは、アーティストにとってインスピレーションを受ける場所となる可能性があります。
- オーナーの魅力: アートを理解してくれるオーナーやギャラリストがいるギャラリーは、アーティストとのコミュニケーションや理解がスムーズに行えると望まれています。
- 情報交換やコミュニケーションの場として機能:アートについての対話を楽しんだり、知的遊戯としてのコレクションを共有できる場が欲しい。
- 自由な作品・展示の制限のなさ: アーティストは自身の作品を自由に展示できる環境を求めています。制限が少なく、アーティストのクリエイティブな表現を尊重するギャラリーが好まれます。
出展の準備には、こんなポイントが重視される
いざ出展となったものの、予定していたことができなかった。「言いにくくて聞けなかった」なんてことも、予め知っておけるとスムーズに準備できます。
- 交通アクセスの便利さ: 最寄り駅からのアクセスが良いギャラリーは、訪客やアーティストにとって便利です。
- 施設や周辺の便利な設備: カフェや立ち寄りスポットがあるギャラリー、駐車場、電源、トイレ、キッチンなどの設備が整っていることが望まれます。
- 長期間利用可能な期間: 展示のために複数日または一週間以上利用できる期間があると、搬入や搬出のスケジュールを柔軟に調整でき、アーティストにとって便利です。
- 下見の機会: ギャラリーのスタッフや空間を事前に見学できる機会があると、展示の計画や準備に役立ちます。
- 販売やサイン会の機会: 作品の販売やサイン会がギャラリーで行える場合、アーティストにとってはさらなる利点となります。
これらの要素がアーティストにとって重要なポイントとなります。アーティストは自身の作品や展示の目的に合ったギャラリーを選ぶことで、より良い展示体験を追求することができます。
アートギャラリーの情報整理は困難
すべてのアートギャラリーが公式のホームページを持っているわけではないため、短期間での情報の収集や整理が困難でした。力不足でごめんなさい。
アーティスト、アート愛好家の方は、SNSや展示会等でこまめに情報を収集していらっしゃるのでしょうね。
吉田温泉
1881年開業、2016年に惜しまれながら営業を終えた銭湯。建物はそのまま残し、造形や雰囲気を生かした美術展やコンサートなどアートスペースとして存続しています。オーナーの兼子さんを慕って多くのアートを楽しむファンが集います。
Instagram 吉田温泉 沼津市吉田町2-16
omusubiおむすび
奥駿河にある古い郵便局だった趣ある木造建築を、ギャラリーやコミュニティースペースとして活用し奥駿河を知ってもらう場所になっています。イベント時のみ開放されます。
Facebook omusubi 沼津市内浦三津130
ひもの和助
無添加のひものを味わえるお食事処、ひもの販売、ギャラリーやコンサートなどの文化・情報発信拠点として知られています。
店内2階にはギャラリーを併設し絵画やうつわ、創作家具のなどの企画展。年に数度フロアー全体を使ってコンサートを行うなど、 文化・情報拠点としても活動されています。
ひもの和助 沼津市下河原51-2
gallerìa cóvo
「あしたか芸術村」と言うと、馴染みもある方もいるのでは?「あしたか芸術村」は、30年の歴史をもつ東名インター近くの会員制の陶芸施設です。敷地内に、2022年にリノベーションされてレンタルスペースが誕生しました。カフェも併設されているのが魅力的ですね。
gallerìa cóvo ガレリア・コーヴォ 沼津市足高285-1
まちかどアートギャラリー(保険カンパニー)
沼津駅南口から中央公園手前にある「保険カンパニー」さん。松浦酒店となり。歩道から作品を見る事ができる。吉野聖一館長「まちの中に彩りを与えたいとショーウインドーをギャラリーにしています。」
保険カンパニー 大手町3-9-21 ウィスティリア大手町
泊まれる公園inn the park (旧少年自然の家)
フィルムコミッション(映画やドラマの誘致)活動を行っていた際、地域資源の活用が最大の目的であったため、既存のロケ地に満足することなく、常に新しいロケーション、施設を開拓して誘致活動に活用していました。
世代交代で空き家となった建物などを、固定資産税分、維持費を生み出すようロケ地活用をするといった具合です。
アートギャラリーはロケ地利用と異なり、持ち主の常駐等が必要となるので運用の難しさは若干ありますが、方法は見いだせると思いました。
また、自治体が管理する施設を有効活用しようという働きかけもありました。
沼津市にもいくつか施設がありますが、綺麗に整備されているinn the park Numazuは、アートギャラリーとしての利用可能性もあるのではないかな?と、ご紹介。
沼津市議会議員さんに、アートギャラリーとしておススメの沼津市管轄の施設ないですか?と尋ねたら、「インザパーク、雰囲気あっていいよねー」と。
inn the park公式
PRTIMES:日本初!“泊まれる公園”が誕生「INN THE PARK」
公共R不動産:公共R不動産のプロジェクトスタディ 泊まれる公園 INN THE PARK
(公共R不動産より)森の中にぼーっと幻想的な光を放つ球体テント。リリースと同時にこの画像が SNSで拡散され予約が殺到した「INN THE PARK(イン・ザ・パーク)」。子どもたちの研修施設として親しまれた沼津市立少年自然の家をコンバージョンした、「泊まれる公園」をコンセプトとする公園一体型宿泊施設です。
コミュニティギャラリー
コミュニティギャラリーは、地域や特定のコミュニティのために展示やアートイベントを行うギャラリーです。
地域のアーティスト、作家やアート愛好家が参加しやすい場を提供し、地域文化や交流を促進します。商業的な利益よりも、地域への貢献や教育的な役割を重視します。
沼津御用邸記念公園 東付属邸は、建物も素晴らしくイベント等で利用されるのにオススメです。
料金 | 対象 | 期間 | 予約 | 販売 | |
千本プラザ | 無料 | どなたでも | 1週間程度 | 1年前から | 不可 |
沼津市芹沢光治良記念館 | 無料 | 審査有 | 1ヶ月以上 | 常時 | 不可 |
サンウェルぬまづ | 無料 | 目的に沿えば | 1週間単位 | 6カ月前から | 不可 |
沼津御用邸記念公園東付属邸 | 1時間270円~ | どなたでも | 1時間単位 | 不可 | |
しずぎんギャラリー四季沼津 | 5,500円/日 | 1週間単位 | 不可 |
アートが展示されている施設
アートギャラリーとしては一般に募集はしていない。貸し出しはしていない。気に入ったアーティスト、作家さんだけ企画展を開催している。といった施設もいくつかあるように見受けられました。
素敵な施設で、アートに触れる機会が増えたらと、話題になっているスポットをご紹介します。
美容院×アート×販売
キングコング西野亮廣エンタメ研究所さんでおなじみの、東京・青山の「NORA HAIR SALON」では、サロン内にアートを展示し販売するイベントが定期的に開催されています。
現在はアートを見るには、ヘアサロンの利用が必要です。アートは、購入だけでなくレンタルも行っています。
昔の言い方だと、出張展示といった手法ですね。
「NORA HAIR SALON」のように、「うちのお店にもアートを展示したい」という方と、「多くの目に触れる発表の場をつくりたい」という方がマッチングする機会は、アイディアと実行力次第で無限の可能性があるのではないでしょうか。
アート作品は、持ち運びができて、存在自体が人々を魅了する商品なので、「展示(設置)して喜ばれる商品」なのですよね。
アートを支える持続的なプラットフォームを
かつて持続可能な地域活性を目的に、フィルムコミッション(映像コンテンツ×ロケーション)を10年運営していました。
2009年、沼津商工会議所、沼津市の職員さん達の力を借りて、映像制作者と建物&ロケーション等をマッチングするための「ロケーションラブラリー」を作りました。
沼津市のおかげで、2023年現在もロケーションライブラリーは活用され、映像作品誘致の窓口となっています。
ロケーションと同様にアートも、作品はもとより、作家さん自体が沼津の資源、財産だと考えています。
今回は、アートギャラリー一覧もどきにトライしてみましたが、精魂込めて準備すればアートを支える持続可能なプラットフォーム構築で、がっつりアートを支えられる日が来るんじゃないでしょうか?
ハリプロ映像協会という名称は、「さぁ来い!ハリウッド!」というキャッチフレーズが元となっています。国際配給級作品の誘致を目標としていました。
「ラブライブ!」や「ローマの休日」のように、フィルムコミッションの目的は、映像作品公開後の聖地巡礼的旅行で誘客を図ることにあります。
アートを切り口とした、誘客事業は国内外にも多くの成功事例があります。
「アートと言えば、沼津」そんな日が来ることを夢見て~!
feel NIPPON(日本商工会議所):映画撮影のロケを誘致して観光振興を図る
映画制作者に向けたWebサイト「ロケーションライブラリー」の構築とロケ地巡りツアーの実施
アートと地域をつなぐ アルテ・プラーサ
かつて、静岡県国民文化祭の起草委員を務めた際に感じたのは、自治体と懇意にしている文化系団体は招聘されるが、自治体と個人が繋がることはなかなか難しいハードルがあるものだと。
団体はイベント等で発表する機会が得られやすい。のです。
私自身も、必要に迫られて法人格を取り、その恩恵には預かりましたが、アートという性格上、個人の活動が多いものです。
そういったアーティストの事情を加味して、支えてくれる団体「アルテ・プラーサ」のご紹介です。
会長の坂田さんは、以前、沼津の東部総合庁舎(静岡県の出先機関)にいらっしゃって、私もお知恵を借りて助けられました。
アートのよろず相談所
ホームページから、相談申込ができる。なんて、ありがたい仕組みですね。
助成金活用やアート活動、人づくりとアート、アーティストの活動発表の機会創出、観光振興とアートのコラボなど、アルテ・プラーサの人材を活用し応援します。
併せて、専門分野の相談や多分野にわたる相談には、複数の機関のコラボによる応援をしてまいります。アートでチャンスをつくりましょう。
対象:静岡県東部でアート活動を行う方
地域の文化芸術を支えるアーティスト、アート団体、アートにかかわる方、アーティストとのコラボを希望する方などの活動支援を中心に、県東部を拠点に文化芸術活動を行う方のサポート窓口です。
内容:こんな相談に対応します
○アート関連の助成金制度を知りたい
○助成金申請の仕方を教えてほしい
○アーティストの発表の場を探している
○オンラインを活用した活動をしたい
○他のアート団体等と連携した活動をしたい
○アート講師を紹介してほしい
〇企業活動等をアーティストに応援してほしい
○アートに関する法律相談や税金相談をしたい
○その他アートに関すること