商品は素晴らしく人気もある。SNS・ブログもやっている。商材写真はプロが撮っている。サイトのデザインもスタイリッシュに作っている。マスメディアにも取り上げられている。
なのに、イマイチ自社ECサイトで商品が売れない。
商品は人気で、卸売り先のECモール(楽天・Amazon等)は売れているが、自社が手がけるECモールはイマイチ。
ネット集客もできているのに、自社ECサイト、自社ECモールで商品が売れない。
その原因が、サイトの作り方+SNSとサイトの連携にある事例をご紹介します。
ECサイトで安定して売れるようにするには、段階を経て、いくつかの対策を施す必要がありますが、ここでは、ご自身で今日から取り入れられる、手っ取り早い解決方法をご紹介。
自信で分析する習慣+ホームページ会社へプチリニューアル発注+SNS改良で解決するんです。
ネットショップが売れない4つの原因
商品は人気で、卸売りは売れているのだから、自社サイト、自社ECモールでも、もっと売れてもイイのに。という場合、こんな原因にお心当たりはありませんか?
❶ECモール:消費者視点、営業視点の不足
卸売り先のECモールと、自社ECモールを見比べてみて下さい。
卸売り先のECモールが売れているのは、
- 豊富な商品ラインナップ、ショップパワー
- 送料無料にできる商品数
- ECモール独自の売れるページ作りノウハウ
- ECモール内広告、ポイント付与
- ECモールのツール、機能を使いこなしている
などですが。
何よりも、卸売り先のECモールは、販売のプロ、営業のプロですから、
消費者に対して、商品の魅力をどう書けば、伝わるのか。のポイントを抑えたモールページになっています。
消費者が求めている最低限の情報(送料、消費期限等)をわかりやすく記述しているか。見やすくデザインされているか。ECモール独自のツールや機能を使いこなせることが必要です。
たった一行の商品名タイトルをとっても、記述の仕方、違いが如実に表れます。
生産者による自社ECサイト運営は、販売のプロではなく、生産のプロですから、できなくて当然。とも言えますが、ちょっとの工夫で売上を伸ばすこともできるのです。
❷ECサイト:設計、導線がイマイチ
競合他社のECサイトと、自社ECサイトを見比べてみて下さい。
商品の魅力、消費者のニーズや喜ばれるポイントは十分わかっていて、ブログやSNSにも書いているが、サイトには記されていない。なんてことはありませんか?
サイトの設計は、ホームページ制作会社に任せていらっしゃる方が大半かと思います。それなりにアクセスがあるサイトならば、サイト設計が消費者の導線に沿っていない事が商品売り上げに影響していることも多いです。
- トップページの作り。
- グローバルメニューに必須項目のリンクボタンが設置されていない。
(決済・配送・返品) - ヘッダー・フッターの使い方。
- リンクボタンが馴染みの無い言葉を使っている。
- サイト内検索ができるか。
- 人気商品が目立つ場所に配置されているか。
- 商品の使い方、使うシーンを明記できているか。
- スマホ閲覧の場合のメニュー表示はスムーズか。などなど
トップページの使い方は大変重要です。
どんなキーワード、項目名を使うかも推敲しましょう。
ECサイトならではのリンクボタンの設置場所は、基本を抑えましょう。
❸商品&サービスの魅力・使い方情報が不十分
- 商品の使い方
- ブランド価値を伝える情報
- 売れ筋・贈答品・はじめての方向け
- お中元・お歳暮等の期間限定キャンペーン
- 商品以外の独自のサービス
- 送料無料・定期便・まとめ割引
- カスタマー(ポイント、フリーダイヤル、お問合わせフォーム)
- 多言語(海外向け対応)
ブログやSNSでは書いているが、ECサイトに書いていない。という方も多いです。
SNSで魅力を知って、サイト訪問されるコアなファンのみに留まらず、不特定多数を購入者に結び付けるには、ECサイトさえ見れば購入までにたどり着くように設計が必要です。
❹SEO対策
SEO対策は、ウェブサイトが検索エンジンで上位表示されるための手法です。
SEO対策ができてない。ECサイト+ブログ+SNSの連携ができていないと、毎日ブログやSNSを更新しても上位表示されない。結果、サイトにアクセスされない。という状況が何年も続くことになります。
SEO対策をしていれば、新規サイト設置でも半年もかからず上位ヒットするようになります。
「SEO対策」しよう!と思い立ったら、早めにはじめることをオススメします。
- キーワードリサーチ
ターゲットとなるキーワードを調査し、検索されやすいものを選定します。 - コンテンツ最適化
高品質で情報価値のあるコンテンツを提供し、キーワードを自然に組み込みます。 - メタタグ最適化
タイトルタグやメタディスクリプションを最適化して検索結果に引き締まりを持たせます。 - サイト構造の最適化
クローラーがサイトを理解しやすくするため、適切な階層と内部リンクを設計します。 - モバイルフレンドリー
モバイルデバイスでの利用を考慮し、モバイルフレンドリーなデザインを採用します。 - ページ速度の最適化
サイトの読み込み速度を向上させ、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。 - 外部リンク戦略
信頼性の高いサイトからのリンクを増やし、オーソリティを構築します。 - ソーシャルメディア活用
ソーシャルメディアを活用し、コンテンツの拡散とバックリンクの獲得を促進します。 - 高品質なコンテンツ作成など
検索エンジンのアルゴリズムに適合し、ユーザーに有益な情報を提供することで、検索順位を向上させます。
ホームページ制作会社によるSEO対策:1・2・3・4・5・6・7
ブログ等コンテンツ作成者によるSEO対策:1・2・3・4・7・8・9
これらが不十分だと、
- アクセスされない。
- アクセスされても、離脱者が多い。購入までに至らない。
- リピーターに繋がらない。
という状態が続きます。
原因がどこにあるか、ご自身で分析・確認してみる
- ここでは、「自社の商品、自社サイト、ECサイト」がブラウザ検索、SNSで上位ヒットするのか。
- ヒットした場合、自社サイト、ECサイトで記載しているページが、何ページヒットするのか。
- ネットのシェア度。
- 競合の取り組み。
- 主たるキーワード。
- 好まれる画像等に自社がどれだけ上位を占めているのか。
などを確認します。
検索キーワード 「企業名」でなく、「取扱品目名」でヒットを目指す
❶Google検索で、「自社名」「商品名」「取扱品目名」「キャッチフレーズ」で検索してみてください。
既に商品が人気の場合、「自社名」「商品名」は、トップ表示(一番上)されるでしょう。
同名の企業、店舗がある場合に、自社より他社が上位ヒットする場合は、他社よりアクセスが低い。ネット認知度が低い。事になります。
❷Google検索で、「取扱品目名」で検索してみてください。
※Google検索「すべて」「画像」「地図」「ショッピング」「ニュース」「動画」でチェック。
「取扱品目名」が上位にヒットするでしょうか?
「取扱品目名」での上位ヒットは厳しいと思います。
★ECサイトの場合、実際には、消費者が「地域名」で検索することはありませんが、
「沼津特産のアジひもの」のように、地域特有の商品の場合、近隣の競合他社と比較すると実感が湧きやすく、目標指標にするのが良いでしょう。
❸次に「取扱品目名」+「県名」で検索してください。
「取扱品目名」+「県名」で上位、できればページ上段に複数表示されればOKです。
競合が多い場合は、上位表示されないかと思います。
「取扱品目名」+「市町名」で検索すれば、上位ヒットされるのではないでしょうか。
加えて「画像検索」で、「自社の商品名」「自社の商品特徴等」のキーワード小窓&画像が出てくるでしょうか?
・Google検索に加えて、bing検索、Yahoo!検索
・ECサイトモールで検索
・X(Twitter)、Facebook、Instagram等各SNSでも、自社の取扱品目が上位ヒットされるか確認してみましょう。
決済・送料・価格の見直し
消費者は、購入がしやすい「大手ECモール」での購入に流れます。
しかし、リピーター、コアなファンを獲得できる環境が整えば、徐々に自社ECサイトに誘導することができます。
- 決済方法(クレジット、コンビニ、キャリア、代引き、銀行振込)
- クレジット払いのセキュリティ
- リピーターサービス(ポイント、クーポン)
- 購入履歴
- 送料無料商品、送料無料となる金額設定
- まとめ買い、セット商品等購買意欲を促すラインナップ
- 期間限定キャンペーン
大手ECサイトモールにも劣らない購入しやすい環境を整えましょう。
Googleツールで測定・分析
Google Analytics、Google Search consoleを使って測定、分析を行います。
Googleアナリティクス、サーチコンソールの設置はご自身でできますが、難しい場合は、ホームページ会社さんに発注しましょう。
- サイト訪問者がどのページから訪問して、どこで離脱しているか。
- アクセス数推移。
- 自然流入割合。
- 検索キーワードが、予測したキーワードになっているか。
- どのページ、ブログが人気か。
マーケティングでは、複数の数値をみて分析を行いますが、上記の数字を中心に見てみましょう。
商品が思ったように売れていない場合は、検索キーワードで「商品名」が上位ヒットしない場合、卸売り先モールの方が上位にヒットする。などが多いです。
ブログを投稿、新規ページを追加したら、直後、一週間後と、対策を施した成果が数値として結びついているかをチェックします。
思ったような結果が出なければ、分析&対策をしたブログ投稿行います。人気のブログ、人気の検索キーワードを使ってブログを投稿します。
解決方法 サイト:アクセスを上げる
解決方法は多岐に渡りますが、まずはECサイト、ブログ、ECモールのアクセスを底上げを目指します。
新しい事を行う前に、今まで取り組んできたことを改良することが大切です。
❶SEO対策
ブログやSNSを日々更新しているのにも関わらず、アクセスが上がらない理由は、SEO対策を行うと大きく改善されます。
まずは、SEO対策から手を付けると良いです。
❷商品の魅力・使い方をサイトに掲載する
ブログやSNSで商品やサービスの魅力、使い方を書いているけれど、サイトには掲載していない場合は、整理してサイトに掲載をしましょう。
離脱者を増やさない
Instagramを運用していると、とかくインフルエンサー(インスタグラマー)に依頼してみよう!といった広告費で解決する策を選択しがちですが、基本となるサイトが整っていないと、せっかく広告費をかけても、離脱者をふやしてしまう結果が見えてきます。
大手ECモール等を研究して、自社にないサービスや機能、購入しやすさを取り入れるなどしてECサイトとしての基本を抑えておくと良いでしょう。
またインフルエンサーに発注しても思ったような効果を得られるには、的確な発注や準備が必要です。的確な発注を行う為の練習がてら、プレスリリースを発信してみてはいかがでしょう。パブリシティを使うなど、自社でコントロールできる施策を行うこともできますし、
情報の発信が行き届いていれば、自然にyoutuber、ブロガー、マスメディア等のインフルエンサーがPRしてくれるようになります。
SNSでせっかく自社商品を紹介してくださっている方がいるのに、何の対応もしていない。という方も多いです。そんな基本を抑えることでも、インフルエンサーが応援してくれる関係を構築できるようになります。
あれもこれもやり尽くした。といった先に、インスタグラマーに依頼する。という順番が良いかと思います。
解決方法 SNS・ブログ:見直し
SNS・ブログは、ECサイトやECモールと連携(投稿)が必須です。
プロフィール等にリンクが貼ってあるだけではダメです。
サイトへ誘導
SNS・ブログで投稿する際は、サイトにリンク誘導しましょう。唐突にリンクを貼るのではなく、投稿内容を見て「思わずクリックしたくなる」という導線が必要ですね。
投稿内容すみ分け
SNS毎に投稿ネタが尽きた。アクセスが上がらない。と、商品やサービス以外(飲食店情報、天気、政治、プライベート)のみでの投稿は控えましょう。
飲食店の話から、自社の話に繋げる。など工夫が必要です。
どんな人に見てもらいたいかを考えましょう。
知り合いや友達しか見ないから、という場合以外は、会社用と個人用でアカウントを分けるなど投稿のすみ分けが必要です。
投稿ネタが尽きたと思っても、SNS全体を見ると、商品の魅力、使い方、使用シーン等の基本的な事が出そろっているかを今一度確認してみましょう。
これらは、なかなか自身では気付きにくい部分です。第三者の意見をもらうのがオススメ。
ブログのタイトル・見出し
ブログのタイトルは重要です。Yahoo!ニュース等を参考にタイトルに時間をかけるのがオススメです。
Facebookは、上段の数行は読まれますが、行数が多いと読まれる事は少なくなります。上段に伝えたい事をもっていきます。
カテゴライズ「お知らせ」だけでは不十分
ブログを日々更新している場合は、
消費者(読者)の導線を考えて、カテゴリーをいくつかに分けると良いでしょう。
「お知らせ」のなかに、商品の投稿、プライベートな投稿が混ざったりしないように。
FAQよくある質問を設置する
「お知らせ」は、古い投稿は、質の高いコンテンツでない限り読まれにくくなります。
FAQよくある質問に該当する内容は、ページを設けると良いです。
Googleビジネスプロフィール
ブログ・SNSはこまめに更新しているけれど、Googleビジネスプロフィールは更新していない。という方も多いです。
SNSは、SNSアカウントをお持ちの方のみに情報を届けられます。
Googleビジネスプロフィールは、Googleで企業名検索をした方等がチェックします。せっかくなのでしっかり管理しましょう。
ECサイトで売りたい商品を売る。思いがけない商品が売れる。ようにするには、
上記以外にも、対策が必要ですが、まずは基本を抑えておくと、次のステップにすすめやすくなります。ぜひ、トライしてみてください。